『自分が定めたルールを自分自身が守る』ことの難しさ

きゃん!はじめてekkenさんに言及されちゃった!これでアタシもアルファの仲間入り?……とか寒いリアクションは置いておいて。

それができりゃ苦労はないわけで。まあ苦労して守っていきましょう、という約束の上に成り立つのが近代社会。(後半略)

のブクマコメに言及をいただきました。

『自分が定めたルールを自分自身が守る』のが、そんなに難しい事ですかね?

えと、「それができりゃ苦労はないわけで」の部分は言葉が足りなかったです。
「どうせできっこないんだからあきらめろ」という意味ではなく、「そうは言っても『自分が定めたルールを自分自身が守る』って意外と難しいよね」くらいの意味です。だって、100パーセント、万に一つの例外もなく、守り切れます?無理だと思いますよー。
言いたいのは、「『自分が定めたルールを自分自身が守る』って意外と難しい」ってことを前提にしておいたほうが諸事うまくいくんじゃないか、ってことです。「こんなルール簡単に守れる」と思ってると、他人のルール破りに一々ムカつくし、一方で自分がルールを破ってしまった時には、「こんな簡単なことも守れない自分」を必要以上に責めたり、逆に守れなかったことを認めたくなくて「これはこれこれこーだから別に自分はルールを破ったわけではない」とか何とか言い訳をはじめちゃったり。
「意外と難しい」ことが前提にあれば、「お互い守れなかったりすることもあるかもしれないけどその辺は俺も厳しくは追及しないからお前もそう厳しくは言ってくれるな。まあ基本的にはがんばって守っていこうぜー」というあたりで手打ちができるのではないかと。
で、かつては「お前らこのルール守れ、でも俺様は貴族で偉いから例外ねー」みたいな時代もあったけれど、それじゃどうも世の中うまくいかない、ということであれこれ試行錯誤のすえ、「基本的にルールは全員が守る方向で」というルールを最上位に据えたのが、いま目の前にある社会である、というのが前半の大意です。
というか、あのコメントは実を言うと「まず隗より〜」の用法についてのツッコミが主目的で、前半はあまり考えずに付け加えた部分なので、さらっと流してやってくださいな。