誰かお尻拭いてください - 「優しくされる資格なんか無い」「優しくされて当然」

こんな僕が、心から人に感謝できるようになるにはどうしたらいいんだろう。

http://d.hatena.ne.jp/dasaitama_osamu/20070420/1177062239

id:feather_angelの人ではないけど、自分の体験から言ってもよければ、本当に自分が必要なだけ周囲からの優しさや援助を受けられると、自然とそれらにすがらずにいられない気持ちが薄れていく気がします。満たされた、ということなのかな。
もちろん、常に感謝の気持ちがあふれて、という状態ではないよ。ある日何か感動的な事件があって、その日を境にいつも感謝の心を忘れない立派な人間になりましたー、的一発大逆転な展開なんて、宗教か自己啓発の勧誘マニュアルの中でしかありえない。毎日毎日、誰かに世話になりーの、その好意に十分応えられず落ち込みーの、そんなことを何十年も続けてきて、それでもある日ふと来し方を振り返ったら。
何だかんだで私、ここまで結構頑張れてない?自分なんて人に迷惑かけてばっかりのどーしよーもない存在だと思ってたけど、他人の好意に応えようって気持ちがあるあたり、まんざらでもなくない?
そう思えたとき、「迷惑かけてばかりの罪悪感」が薄れ、心がふっと楽になりました。
私もいい年こいて*1いまだに「もっと優しくしてよー」と思わずにいられないことがある。でもそれと同じくらい「誰かに優しくしてあげたい」「誰かの役に立ちたい」と掛け値も打算もなしに思うことがあって、私にとってはそういう思いを抱けるということ自体が、「自分がここにいてもいいかどうか」なんて吹っ飛んじゃうくらい大切なことなのです。

とりあえず現状の僕は、内心ヒルでありつつもなるべくそれを外には出さないようにしている。なるべく感謝を忘れないようにしている。「ありがとう」は言いまくっている。

そうやって「している」こと自体が、まぎれもないあなたのもっている「力」であり「強さ」なんだから、胸張っていいと思う。打たれまくってへろへろのぼろぼろになってコーナーにへたりこんできたボクサーが、それでもゴングが鳴れば再びグローブを構えて立ち上がり、リングの中央へと出て行くような、そんな強さ。もしもそんな強さをずっと失わずにいることができれば、後になって振り返った時にきっと「自分、まんざらでもなくね?」と思えるための糧になると思うのです。

*1:たぶんあなたより一回りくらいは上