あなたがそうだと思うライトノベルの定義は?

新井・氷室世代の意見ですが。

追記。
大事なことを忘れてました。
「ターゲットは中高生である」
ライトノベルはこれを基準に作られていることが多いです。

これに尽きると思います。そしてもう一つ。
作者が自分を、ターゲットである中高生と同世代に位置づけており、「自分たち(作者と読者)の世代のための物語」として書かれた作品であること。
これが外せないんじゃないでしょうか。
それ以前にも、中高生をターゲットとした小説は書かれていました。眉村卓光瀬龍のジュヴナイルSFなど。ただ、それらがあくまでターゲットより上の世代の「大人の」作家が「少年たちに向けて」書いたものであるのに対し、冒頭に私の世代として名前を挙げたコバルトの新井素子氷室冴子、同時期にソノラマで活躍していた高千穂遥夢枕獏などが「自分たちの世代が楽しむための作品」を書き始めた。それが、ライトノベルの萌芽*1なのだと思っています。
だから同じコバルトというレーベルから出ていても、吉田としや富島健夫(!)や赤松光夫(!!)はどう頑張ってもライトノベルとは言えない、と。

*1:もちろんライトノベルという言葉は当時はありませんでしたが、現在のラノベと不連続ではないという意味で。