森岡正博氏の記事

少し前に読んだ本の著者、森岡正博氏の名前がはてブにあがってました。

 具体的に書いていこう。私の単著のなかで、いつのまにか絶版になっていたものは、『脳死の人』福武文庫(1991)、『意識通信』筑摩書房(1993)、『自分と向き合う「知」の方法』PHP研究所(1997)の3冊である。

あれ、『意識通信(ISBN:4480087087)』ってこの前読んだばっかりなのにもう絶版になっちゃったのか、とおもったら記事のほうがもう5年も前に書かれたものだというオチ。どういうめぐりあわせで今になってはてブでサルベージされるに至ったのかというのも興味深いけど、ともあれ『出版の可能性を模索するのでいましばらく待ってほしい』と言われた『意識通信』については、その後(2002年)ちゃんと復刊(文庫化)されてます。
で、この『意識通信』ですが、面白いのでぜひ読んで欲しい。紹介ページではインターネット誕生以前に、ネットコミュニケーションの形を予言したというキャッチコピーがつけられてますが、実際その通り。今のネット文化の姿を見てるかのような記述が、パソコン通信の萌芽期に書かれた(当時はトンデモ本扱いされたとか)のは、やっぱりすごいです。
いきなり名前も知らない人の本に手を出すのはどうも……という向きは、養老先生の知名度に釣られて『対論 脳と生命 (ちくま学芸文庫)』でも読んでみるが良いよ。