もう何周目?

と聞くのがお約束らしい、匿名・実名論議
今回の震源地はここらしい。
勝間和代のクロストーク - 毎日新聞
いろいろ辿っていて、気になった記事。

最初に書いたとおり,普通の人は生れた時からしばらくは実名でしか行動していないと思います.

どんな時にどんなタイミングでわざわざ違う名前を名乗ろうとしたのか教えてもらいたいです.

RE:実名も捨てたもんじゃない - 宇宙行きたい

本格的に別名を名乗りだしたのは、パソコン通信でネットデビューした時。でもそれ以前から、違う名前を名乗りたい───というより実名を捨ててしまいたい、という根源的な欲求が合ったなーと思う。というのは、子供のころからいじめられっ子で、大人になってもしばらくはその記憶をひきずっていたから。
自分の実名は私にとって、負の呪縛でしかなかった。
誰か何か言ってる?オガワ?ああ、無視無視。
どれだけ立派なことを言おうがしようが、その発言者・行動者として自分の名前が冠せられる限り、それは取り合わなくてよい、価値のないものと周囲にみなされる。さすがに露骨にいじめられたのは中学生までだったけれど、その後長い間、私は自分の発言や行動に自信を持てないまま過ごしていた。本当は私の話なんか聞きたくないんだけど、社交辞令で聞いてくれているだけなんじゃないか、という被害妄想じみた感覚から逃れられずにいた。
そして、1997年、パソコン通信デビュー。実名を切り捨てて参加したコミュニティで、私はようやく、自分の言動が相手に受け入れてもらえる、という実感をもつことができた。その瞬間、「うな」という当時のハンドルは、実名よりはるかに重い存在となった。
今は実名をだすことにそれほど抵抗はないけど*1、それでもどこかに、「ハンドルのほうが本来の自分の名前」という感覚が残っている。

*1:mixiでは本名登録してます。